オオサカジン

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2010年10月09日

小説風ブログ 『走れメッシ・・・』

あいつがやってくると耳にしたのは、3ヶ月ほど前の事だろうか。



夏の日差しが照り始めた晴天の正午だった。



仕事に没頭していた私は、とっさに手を止め新聞に目を向けた。




「ついにくるのか・・・。」



これを皆に知らせなければ。



私は夢中で走りだした。


途中で靴下が半分ペロンチョになりながらも。




こんなに動悸、息切れがしたのは初めてだった。



その知らせを受けた親方はこう言った。




「へぇ~そうなんや~」





じ、実に親方らしい。




彼もきっと驚いているに違いない。




その素振りを見せないあたりが彼の素晴らしさであろう。



そして昨日ついにその日がやってきた。




まるで国中、ペリーが黒船で来航した時のような賑わいだった。



いや、私にはそれ以上の賑わいに感じた。



いや、感じたかった。



彼は来日時、こういう言葉を残した。



「私は日本に何かをしにきた。」





何か!?




意味深な言葉を残しながらも結果、彼は結果を残せないまま帰ってしまった。




ただ日本人にはかなりの記憶に残る出来事であったにちがいない。




私は直接拝見する事は出来ず、公共の電波で拝見したがやはり只者ではなかったのは、確かであろう。





里尾根瑠 目市





この際外国語の方が理解しやすいのかもしれない。




そう、



彼のは





リオネル・メッシ。




きっといつか戻ってくるであろう。




いや、必ず。






『走れメッシファン』      作  キタバヤッシ


Posted by ELLE at 11:04
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